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非公式・用語解説

GPTモデルの系譜(GPT-o1・GPT-o3・GPT-o4・GPT-4.1・GPT-5)

シラバス第2章2-2に並ぶ5つのモデル名を、OpenAI公式の発表にあたって系譜として整理しました。推論モデル(o系)とGPT本流の2本の線、そしてGPT-5での統合という筋で読むと迷いません。

本サイトはGUGA(生成AI活用普及協会)とは関係のない非公式の学習コンテンツです。試験の最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。用語名の並びは公式シラバスの章立てに沿っていますが、見出し・解説はすべて当サイトが独自に書いたものです。

製品情報は変化がとても速い分野です。本ページの記述は2026年8月時点で各社の公式サイト・公式発表を確認した内容にもとづきます。モデル名・提供状況・機能は予告なく変わるため、最新は必ず各社公式をご確認ください。確認できなかったことは書かず、確認できた範囲だけを記載しています。

このページで扱う5つのモデル名

シラバス第2章2-2「ChatGPT」には、GPT-1からGPT-4oまでの流れに続けて、GPT-o1・GPT-o3・GPT-o4・GPT-4.1・GPT-5という5つのモデル名が並んでいます。1語ずつ覚えると混乱しますが、実際は「推論に時間をかける系列(o系)」と「GPT本流の系列」という2本の線が並走し、最後にGPT-5で1つにまとまる、という筋書きです。

まず表記について、混乱しやすい点をひとつ。シラバスの表記は「GPT-o1」ですが、OpenAI公式の呼び方は「OpenAI o1」「OpenAI o3」で、GPTという接頭辞は付きません。さらに「GPT-o4」については、2026年8月時点で公式サイト・API公式ドキュメントを確認した範囲では、単独の「o4」という一般提供モデルは確認できず、公開されているのは「o4-mini」(およびChatGPT上の o4-mini-high)です。試験ではシラバスの表記で覚えつつ、実務では公式名が違うと知っておくと安全です。

GPT-o1(OpenAI o1)2026年8月時点

o1は、答えを返す前に「考える時間」を長く取るように作られた推論モデルです。OpenAIは2024年9月12日に o1-preview と o1-mini を公開し、「応答する前により多くの時間を思考に使うAIモデル」であり、科学・コーディング・数学で従来より難しい問題を解けると説明しています。公表された指標では、国際数学オリンピックの予選問題でGPT-4oの13%に対して83%、Codeforcesのコンテストで89パーセンタイル相当という数字が挙げられました。

ここが従来のGPTと違うところです。それまでは「速く答える」方向に最適化されていましたが、o1は内部で考えを重ねてから答えを出す。つまり推論時の計算量を増やして精度を上げる設計です。発表当初は「初期プレビューであり、ウェブ閲覧やファイルアップロードといった機能はまだない」と明記されていました。APIへの提供は2024年12月17日で、スナップショット o1-2024-12-17 として関数呼び出し・構造化出力・画像入力に対応し、考える度合いを指定する reasoning_effort が加わりました。

GPT-o3(OpenAI o3)2026年8月時点

o3は、2025年4月16日に o4-mini と同時に発表された推論モデルです。この世代のいちばん大きな変化は、推論モデルが初めてChatGPTのすべてのツールをエージェント的に使い分けられるようになったことでした。ウェブ検索、Pythonによるデータ分析、画像の読み取り、画像生成といった道具を、モデル自身が「いつ・どれを・どう組み合わせて使うか」を判断して呼び出します。

もうひとつの特徴が、画像を思考の連鎖(chain of thought)に組み込む点です。公式の説明では、画像をただ「見る」のではなく画像で「考える」と表現されています。性能面ではCodeforcesやSWE-benchなどで当時の最高水準を更新したと発表されました。さらに2025年6月10日には、より深く考える o3-pro がChatGPTのProユーザーとAPIにも提供されています。

o1が「考える時間を長くする」ことを実証した世代だとすれば、o3は「考えながら道具を使う」=AIエージェントへの橋渡しの世代です。シラバス第3章3-4のAIエージェントの話と、ここでつながります。

GPT-o4(o4-mini)2026年8月時点

前述のとおり、2026年8月時点で公式に確認できるのは「o4-mini」で、o3と同じ2025年4月16日に発表されました。miniの名のとおり小型で、速度とコストを抑えながら推論性能を出すことをねらった位置づけです。公式発表では、数学コンテストAIME 2024・2025においてベンチマーク済みモデルの中で最も高い成績だったとされています。

提供のされ方にも特徴がありました。ChatGPTのPlus・Pro・Teamでは o3・o4-mini・o4-mini-high がモデル選択に並び、無料ユーザーも「Think」を選ぶことで o4-mini に触れられる、という形です。推論モデルを一般ユーザーの手元まで降ろした世代、と言えます。開発者向けにも同日、Chat Completions APIとResponses APIから使えるようになりました。

ただし2026年8月時点では、ChatGPT上の o4-mini はすでに引退しています。OpenAIは2026年1月29日の告知で、GPT-4o・GPT-4.1・GPT-4.1 mini・o4-mini を2026年2月13日にChatGPTから引退させると発表しました(同告知では、APIについては当時「変更なし」とされています)。試験の用語としては残りますが、「いま触れるモデル」ではない点に注意してください。

GPT-4.12026年8月時点

GPT-4.1は2025年4月14日に発表された、GPT本流側の改良版です。フラッグシップのGPT-4.1に加えて、小型のGPT-4.1 mini、最速・最安のGPT-4.1 nanoという3つがそろったファミリー構成になっています。o系が「考える」方向だったのに対し、こちらは実務で使いやすくする方向、と考えると整理しやすいでしょう。

目立つ数字は3つです。第一に、扱える文脈の長さが最大100万トークンまで伸びたこと(公式発表ではReactのコードベース8個ぶん以上に相当と例えられています)。第二にコーディング性能で、SWE-bench Verifiedが54.6%となりGPT-4oから21.4ポイント改善。第三に価格で、中央値のクエリでGPT-4oより26%安いと説明されました。

そしてもうひとつ、試験で問われやすい特徴があります。発表時点でGPT-4.1はAPIのみでの提供とされ、ChatGPTのモデル選択には最初から並びませんでした。「新しいモデル=ChatGPTですぐ使える」とは限らない、という良い例です。なお2026年8月時点では、前述の2026年2月13日の引退対象にGPT-4.1が含まれています。

GPT-52026年8月時点

GPT-5は2025年8月7日に発表されました。ここで2本の線が1本にまとまります。公式の説明によれば、GPT-5は単一のモデルではなく統一システム(unified system)で、(1)ほとんどの質問に答える高速なモデル、(2)難しい問題のためのより深い推論モデル「GPT-5 thinking」、(3)会話の種類・複雑さ・ツールの必要性・ユーザーの明示的な意図からどちらを使うかを瞬時に決めるリアルタイムのルーター、の3点セットで構成されます。

それまでは「速いモデル」と「考えるモデル」をユーザーが手で選ぶ必要がありましたが、GPT-5ではその判断をシステムが引き受けます。o1から始まった推論モデルの系列が、独立した選択肢ではなく本流の内側に組み込まれた世代です。性能面では、コーディング・数学・執筆・健康・視覚認識などで当時の最高水準とされ、回答に事実誤りが含まれる確率がGPT-4oより約45%低いと説明されました。ハルシネーションを減らす方向が明示された点は、試験の観点でも押さえておきたいところです。提供はPlus・Pro・Team・無料ユーザーへの展開から始まりました。

系譜の整理

5語の関係を、公式発表で確認できた事実だけで並べ直すと次のようになります。日付はいずれもOpenAI公式の発表日です。

シラバスの表記公式の呼び方公式発表日位置づけ
GPT-o1OpenAI o1(o1-preview / o1-mini)2024年9月12日答える前に考える時間を長く取る推論モデルの最初の世代
GPT-o3OpenAI o3(o3-pro は2025年6月10日)2025年4月16日ChatGPTの全ツールをエージェント的に使い、画像で考える推論モデル
GPT-o4o4-mini(o4-mini-high)2025年4月16日小型・低コストの推論モデル。無料ユーザーにも開放
GPT-4.1GPT-4.1 / mini / nano2025年4月14日GPT本流の改良版。最大100万トークン、発表時はAPI専用
GPT-5GPT-5(GPT-5 thinking を含む統一システム)2025年8月7日高速モデルと推論モデルをルーターで自動的に切り替える統合世代

出典は本ページ末尾の一覧のとおり、すべてOpenAI公式サイトの発表ページです。ベンチマーク数値は各発表時点で公式が示した値であり、当サイトが検証したものではありません。

2026年8月時点で、いまどうなっているか

ここが学習していていちばん戸惑うところなので、確認できた事実だけを書きます。

つまりシラバスの5語のうち、いくつかはすでに「現役の選択肢」ではありません。試験対策としては問題ありませんが、仕事で使うモデルを選ぶときは本ページではなくOpenAI公式で最新の提供状況をご確認ください。

試験での位置づけ

GPT-o1・GPT-o3・GPT-o4・GPT-4.1・GPT-5は、いずれも第2章「生成AI(ジェネレーティブAI)」の2-2「ChatGPT」に置かれています。同じ節にはChatGPT本体、GPT-1からGPT-4oまでの各世代、マルチモーダル、Code Interpreter、GPTsなども並びます。

いずれも2025年10月1日改訂で追加された語です。現行シラバスは第4版(2026年2・4・6・8・10月試験向け/改訂日 2025年10月1日)で、この改訂ではAIエージェント・RAG・新しいモデル名・AI新法など24語が新しく入りました。このページの5語は、その追加ぶんのうちGPTシリーズの最新世代にあたる部分です。モデル名は「どの順で出てきて、何が新しかったか」が問われやすいので、発表順(o1 → GPT-4.1 → o3・o4-mini → GPT-5)と各世代の一言の特徴をセットで覚えるのが近道です。

章立ての事実はGUGA公式「生成AIパスポート試験 概要」(2026年8月6日 閲覧)にもとづきます。学習項目名や説明文の転記はしていません。

出典

本ページの事実関係は、次の一次情報(各社の公式サイト・公式発表)で確認しました。いずれも2026年8月6日に内容を確認しています。

  1. OpenAI「Introducing OpenAI o1-preview」(2024年9月12日): https://openai.com/index/introducing-openai-o1-preview/(2026年8月6日 閲覧)
  2. OpenAI「OpenAI o1 and new tools for developers」(2024年12月): https://openai.com/index/o1-and-new-tools-for-developers/(2026年8月6日 閲覧)
  3. OpenAI「Introducing OpenAI o3 and o4-mini」(2025年4月16日/o3-proの追記は2025年6月10日): https://openai.com/index/introducing-o3-and-o4-mini/(2026年8月6日 閲覧)
  4. OpenAI「Introducing GPT-4.1 in the API」(2025年4月14日): https://openai.com/index/gpt-4-1/(2026年8月6日 閲覧)
  5. OpenAI「Introducing GPT-5」(2025年8月7日): https://openai.com/index/introducing-gpt-5/(2026年8月6日 閲覧)
  6. OpenAI「Retiring GPT-4o, GPT-4.1, GPT-4.1 mini, and OpenAI o4-mini in ChatGPT」(2026年1月29日): https://openai.com/index/retiring-gpt-4o-and-older-models/(2026年8月6日 閲覧)
  7. OpenAI「GPT-5.6」(2026年7月9日): https://openai.com/index/gpt-5-6/(2026年8月6日 閲覧)
  8. OpenAI API公式ドキュメント「All models」: https://developers.openai.com/api/docs/models/all(2026年8月6日 閲覧)
  9. GUGA「生成AIパスポート試験 概要」(章立ての確認): https://guga.or.jp/outline/(2026年8月6日 閲覧)

このページについて

本ページは、生成AIパスポート試験を実施する一般社団法人 生成AI活用普及協会(GUGA)とは関係のない、非公式の学習ノートです。GUGAの監修・認定・提携を受けたものではありません。試験の最新情報はGUGA公式「生成AIパスポート試験 概要」生成AI活用普及協会(GUGA)でご確認ください。解説文・見出しはすべて当サイトが独自に書いたもので、シラバス本文の転記ではありません。各社の商標・ロゴ画像は使用していません。製品名は各社の商標です。誤りにお気づきの場合はお問い合わせからご連絡ください。

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