まなびパレットの学校便利ツールに、PDFの書類仕事のためのツールが3つ加わりました。①PDFにパスワードをかける・はずす「PDFパスワード」②複数のPDFを1つにまとめる「PDF結合・ページ整理」③必要なページだけ取り出す「PDF分割・ページ抽出」です。

3つとも無料・登録不要・インストール不要。そして最大の特長は、よくあるPDFサービスと違って、ファイルをどこにもアップロードしないことです。処理はすべて、お使いのパソコンやタブレットのブラウザの中だけで完結します。

この記事では、前半で「それぞれ何ができるか・どう使うか」を、後半で「なぜアップロードせずに動くのか(=なぜ学校の書類でも安心なのか)」を紹介します。

こんな場面、ありませんか?

「PDFにパスワードを付けて提出してください」と言われたけれど、手元に設定できるソフトがない。月予定と計画案、別々のPDFを1つにまとめて会議資料にしたい。分厚いスキャン綴りから、必要な3ページだけ取り出したい——。

検索すれば無料のPDFサービスはすぐ見つかります。でも、そのほとんどには「ファイルをアップロード」というボタンがあります。名簿や配布物を、よく知らない事業者のサーバーに送っていいのだろうか。そこで手が止まった経験のある方は、少なくないはずです。

この3つのツールなら、その全部が「アップロードなし」でできます。順に紹介します。

① PDFパスワード ― かける・はずす・制限する

→ つかってみる

PDFに開封用のパスワードをかけたり、パスワードが分かっているPDFからパスワードを外したりできるツールです。詳細設定では、印刷の禁止・テキストコピーの禁止・編集の禁止といった権限の制限もかけられます(暗号化はAES-128)。

使い方は3ステップです。PDFをドラッグ&ドロップで読み込み、パスワードを入力(確認用も)し、「パスワードをかけてダウンロード」を押すだけ。解除も同じ流れで、現在のパスワードを入れて解除ボタンを押します。

「パスワードを付けて送付・提出すること」が求められているのに設定手段が手元にない場面や、学校間で資料を共有する際に閲覧を限定したい場面で役立ちます。

② PDF結合・ページ整理 ― まとめる・並べ替える・回す

→ つかってみる

複数のPDFファイルをまとめて読み込むと、全ページがサムネイル(縮小画像)で並びます。あとはドラッグで順番を入れ替え、逆さまにスキャンされたページは⟳で回転、いらないページは✕で除外して、「この順番で結合」を押せば1つのPDFになります。

サムネイルをクリックすると拡大プレビューが開き、ページの中身を大きく確かめながら整理できます。虫眼鏡ボタンでさらに拡大もできるので、小さな文字の書類でも安心です。

月予定や計画案などの会議資料を1つにまとめる、バラバラにスキャンした書類を整える、といった場面で活躍します。

③ PDF分割・ページ抽出 ― 取り出す・分ける

→ つかってみる

1つのPDFから必要なページだけを選んで、新しいPDFとして取り出せます。サムネイルをタップして選ぶほか、「1-3, 5」のようなページ番号での指定にも対応しています。

もうひとつのモードが「範囲で分割」です。ページとページの間に✂の区切りを入れると、「1〜3ページで1つ、4ページ以降で1つ」のように、区切りごとの複数のPDFに分かれてZIPでまとめてダウンロードされます。「1ページずつ区切る」ボタンで全ページをバラバラにすることもできます。

分厚い綴りから必要な箇所だけ配布する、章ごとにファイルを分ける、といった場面に向いています。

共通の特長 ― ファイルを「アップロードしない」

ここからが、この3つのツールに共通する いちばん大事な話です。

一般的なオンラインPDFサービスは、あなたのファイルを事業者のサーバーへ送信(アップロード)し、サーバーの中で処理して、結果を返す「サーバー処理型」です。多くは真っ当に運営されていますが、ファイルの中身が一度は自分の端末の外=第三者のサーバーに渡ることに変わりはありません。

教職員には守秘義務(地方公務員法第34条など)があり、多くの自治体は情報セキュリティポリシーで、個人情報を含むファイルの外部サービスへのアップロードを制限しています。つまり学校の書類では、「外部へ送信すること」自体が問題になり得るのです。

そこでこの3つのツールは、最初から「ブラウザ内処理型」で作りました。いまのブラウザは高性能で、PDFの暗号化・結合・分割くらいならサーバーに頼らず自力で処理できます。ページを開いた時点で必要なプログラムが端末に届き、あなたが選んだPDFは端末のメモリの中だけで読み込まれ、処理され、ダウンロードフォルダに保存されます。ファイルの中身がインターネットへ送信される通信は発生しません。

サーバー処理型(よくある方式)

💻 あなたの端末PDFを選ぶ
アップロード(外部送信)
🏢 事業者のサーバーファイルの中身がここで処理される
中身が端末の外に出る

ブラウザ内処理型(このツール)

💻 あなたの端末PDFを選ぶ
ブラウザの中で処理そのままダウンロードフォルダに保存
ファイルは端末から出ない
サーバー処理型は中身が一度外部へ渡る。ブラウザ内処理型は、選んだファイルが端末の外に出ない。

そしてこれは、こちらが約束するだけの言葉ではなく、使う人が自分で確かめられます。ページを開いてファイルを読み込んだあと、Wi-Fiや有線LANなどの通信を切ってみてください。サーバー処理型のツールなら何もできなくなりますが、このツールは通信を切ったまま、パスワード設定も結合も分割も最後まで動きます。端末の中だけで処理している、何よりの証拠です。

学校で使うときの注意 ― 正直な線引き

「外部に送信しない」からといって、何にでも使ってよいわけではありません。指導要録や成績一覧のような特に機微な校務書類は、校務支援システムや自治体が指定する暗号化ファイルサーバーなど、組織として管理された仕組みで扱うのが原則で、このツールはその代わりにはなりません。

また、処理後のPDFは端末のダウンロードフォルダに保存されます。職員室の共用パソコンで使ったときは、作業後のファイルの置き場所と削除にご注意ください。校務での利用可否は、お勤めの自治体・学校の情報セキュリティポリシーに従って判断を。各ツールのページには、守秘義務との関係をまとめたFAQも用意しています。

まとめ

パスワードをかける「PDFパスワード」、1つにまとめる「PDF結合・ページ整理」、必要なページを取り出す「PDF分割・ページ抽出」。どれも無料・登録不要で、ファイルをアップロードせずブラウザの中だけで完結します。

通信を切っても動く、という確かめ方も含めて、まずは気軽に試してみてください。「こんな書類ツールもほしい」という声があれば、ご意見フォームから教えてもらえるとうれしいです。

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